こんにちは、ライトです。
今回は、トレードの本質でもある「リスクリワード」と「損失の考え方」について、少し深掘りしてみたいと思います。
✅ 「どこで損するか」を決めるのが、最初にやること
トレードを始めると、多くの人がまず考えるのは
「どこで利確するか」「いくら儲かるか」です。
でも実際は、利益よりも先に損失のほうを決めるべきです。
なぜなら、**損失は唯一「自分でコントロールできる要素」**だから。
- どの位置で損切りするか(テクニカル根拠を持って)
- その損切りが金額ベースでいくらか(資金の1〜2%以内)
この2つが決まれば、次はロットを逆算するだけです。
✅ ロットは「損失額」に合わせて調整する
たとえば、あなたの資金が10万円で「1トレードあたりのリスクを1%にしたい」と考えるとします。
許容損失は1,000円。
損切り幅が20pipsなら、1pipsあたりの価値は50円。つまり0.5ロットが最適です。
このように、
「損失額」÷「損切りpips」= ロット数
という公式で、感情に左右されないリスク管理ができます。
✅ 利益を伸ばせば勝率は下がる。利確を早めればリスクリワードが悪化する
ここでもう1つ重要なポイントがあります。
それは、「リスクリワード」と「勝率」はトレードオフの関係にあるということ。
- 利益を大きく狙えば、勝率は下がりやすい
(例:損切20pips/利確60pips → リスクリワード1:3) - 利益をすぐ確定すれば、勝率は上がるけどリスクリワードが悪くなる
(例:損切20pips/利確10pips → リスクリワード1:0.5)
つまり、「たくさん勝つ戦略」か、「少なく勝っても大きく取る戦略」か、どちらにするかを先に決めることも大切なのです。
どちらが正解というよりも、
損失を先に決めて、トータルでプラスにできる設計になっているかどうかがポイントです。
✅ 自動売買(EA)でも設計の中心は「損失の制御」
EAも人間のトレードも、結局のところ「資金管理」で成否が決まります。
- ストップロスが広すぎると一撃で大損
- リワードだけ見て損切りを曖昧にすると崩壊
- 勝率とリスクリワードのバランスが取れないと長続きしない
✅ まとめ:損失は自分で決められる。だから先に決める
FXで大事なのは、「勝つ方法」ではなく、「どう負けるかを決めておくこと」。
- 損切り位置をチャートで明確に
- 金額ベースの損失を先に決定
- ロットはそこから逆算して調整
- 勝率とリスクリワードのバランスを理解して設計
この流れを徹底するだけで、トレードの質は大きく変わります。
利益を伸ばしたければ、それに見合った「勝率低下」も受け入れる覚悟が必要。
利確を早めたければ、「勝っても積み上がりづらい現実」も知っておくことが必要。
そのすべてのスタート地点は、
**「このトレード、どこで損切るか」**です。
あなたのトレードが、無理なく長く続けられるものになるよう、
まずは損失の設計から見直してみてください。