こんにちは、ライトです。
今回は、自作EAを運用していく中で欠かせない「バックテスト」について、私自身が得た気づきや学びをシェアします。
✅ バックテストってなに?
バックテストとは、過去のチャートデータを使って、自動売買のルールを試してみる作業のことです。
「このロジックならきっと勝てるはず」と思っていても、
実際にバックテストをしてみると、まったく異なる結果になることもあります。
つまり、**“検証して初めて、その手法の現実的な姿が見える”**というのが、自動売買における重要なポイントです。
✅ バックテストが壊してくれた“思い込み”
私が最初に作ったEAは、
とあるテクニカル指標のシグナルをベースにしたシンプルな戦略でした。
「この形なら過去にも通用していたし、いけるだろう」
そう思ってバックテストを回したのですが…
- 想像より大きなドローダウン
- 勝率は高いが、損切りが大きくて結果的にマイナス
- 時間帯によって成績が大きくブレる
…という、厳しい現実が待っていました。
このとき痛感したのが、
**「相場に“通用しそう”という感覚は、実際のパフォーマンスと全然違うことがある」**ということです。
✅ 数字が教えてくれる、本当に見るべきこと
バックテストを重ねるうちに、私が注目するようになったのは以下のような数値です:
- 最大ドローダウン(最大損失)
- プロフィットファクター(収益と損失の比)
- 勝率とリスクリワードのバランス
- 年ごとのパフォーマンスのばらつき
勝率が高い戦略でも、リスクリワードが悪ければ長期では残らない。
逆に、勝率が低くても、リスクリワードが良ければ資金は右肩上がりになることもあります。
数字は正直です。
「感覚ではなく、検証で語る」ことの大切さを学びました。
✅ テストをやりすぎると失敗する?
バックテストには注意点もあります。
それは、**“良い数字が出るまで条件をいじりすぎてしまう”**こと。
いわゆる「過剰最適化(カーブフィッティング)」です。
数字がキレイでも、実際の相場では機能しないEAになってしまう。
私も一度この状態に陥って、「バックテスト上は神EAなのに、リアルだと負ける」経験をしました。
だからこそ今は、**「実運用でも安定して使えること」**を優先し、
バックテストの結果と“納得感”のバランスを大事にしています。
✅ まとめ:バックテストは、自動売買との信頼関係を築く作業
EAは、**自分に代わってトレードしてくれる“相棒”**のような存在です。
でも、そのEAを信じて任せるには、
中身を理解して、数字で確認するプロセスがどうしても必要だと感じています。
バックテストはそのための作業です。
EAの動きが見えるようになれば、安心して運用できるようになるし、
「なぜ勝てたのか」「なぜ負けたのか」が明確になります。
まだまだ私も試行錯誤の途中ですが、
検証を重ねながら、少しずつ“納得できるEA”に近づけていくプロセスそのものが、今はとてもおもしろく感じています。