FXトレードにおいて、最も注目すべき経済指標のひとつが「政策金利」です。なぜ各国の金利がこれほどまでに為替相場に影響を与えるのか、今回はそのポイントを整理していきます。
政策金利とは?
- 各国の中央銀行が金融政策の一環として決定する金利水準のこと
- アメリカではFOMC(連邦公開市場委員会)が「フェデラルファンドレート」を設定
- 日本では日本銀行が「無担保コール翌日物金利」を操作対象にしています
つまり、その国の「お金の値段」を決める基準が政策金利なのです。
政策金利が為替に与える影響
① 金利差による通貨の強弱
- 金利が高い通貨は「利回り」が魅力的に映り、世界中の投資資金が集まりやすい
- 逆に金利が低い通貨は売られやすくなる
👉 典型例が「円安・ドル高」。アメリカが利上げ、日本が低金利を維持すればドルが買われ、円が売られる傾向に
② 中銀の姿勢で相場が動く
- 金利を据え置いたとしても、声明文や総裁の発言で「次は利下げか、利上げか」のヒントが出ると市場は敏感に反応
- 特にFOMC後はドル円など主要通貨ペアが大きく動くことが多いです
③ 長期トレンドの起点になりやすい
- 政策金利は数ヶ月〜年単位で方向性が続くため、中期〜長期トレードの大きな指針になります
- 「トレンドに乗るEA」や「スワップ狙い戦略」でも金利差は最重要ポイントです
トレードでの活用方法
- FOMC・日銀会合の日程をチェック
発表前後は急変動しやすいので要注意 - 金利差に注目して通貨ペアを選ぶ
高金利通貨ロング、低金利通貨ショートの基本戦略は昔から有効 - 短期トレードでもシナリオ確認
発表直後は乱高下しますが、中長期の方向性は「金利差トレンド」に収束しやすいです
まとめ
政策金利は「為替の大きな流れを決める要因」であり、トレーダーにとって避けて通れない存在です。特にアメリカのFOMCは世界中の投資家が注目しているため、結果次第で相場は大きく動きます。
FXで安定的に利益を積み上げたいなら、テクニカル分析だけでなく「政策金利と金融政策の方向性」を意識しておくことが重要です。